―― IRIAMの出会いを伺ってもいいですか？

今の事務所Studio OZONに所属が決まって、その際、IRIAMを初めて知ったんです。

配信を始める少し前にIRIAMでリスナーとして様々なライバーさんの配信を聴きに行ったのですが、その際、素敵な方々との出会いを得ることができまして今でもお付き合いのある方が結構います。イラストを依頼していただくということもあったりします。

―― イラストレーターもやってらっしゃいますもんね。

はい、普段からフリーランスとして活動しています。Studio OZONのデザイン事業部にも所属しておりまして、うちの事務所内でも「白霜氷河」と「音恋乃のろ」という二人のライバーの立ち絵デザインを担当しています。

―― 最初にライブ配信を始められたときは何人来ていただいたんですか？

一番多い瞬間で20人程同時接続して下さったと思います。寂しい思いをせずに済んでとてもありがたい状況でした。頑張れって応援してもらえて本当に温かかったです。

―― 配信の内容はどういう感じでしたか？

初めてのリスナーさんが入室される度に、自己紹介をしていました。ライブ配信に慣れていなくて、とにかく来てくださった方には挨拶をする、ギフトを投げていただいたら感謝をするというだけで初日は終わってしまったんです。その時読んでいるコメントの先に、常に200コメント控えているような状態で、流れていくコメントに追いつくことができなくて。

―― 2回目以降はどういう内容でライブ配信されたんですか？

しばらくの期間は、何を話せばいいのか分からなくて頭が真っ白でした。配信初日からの一ヶ月は、毎日２０時から1時間ほど 配信をするという事を心がけていました。いつもの時間にちゃんといるっていうのがすごく大事なのかな、と思ってまして。そんな中特に嬉しかったのが、初配信をする前にリスナーとして遊びに行って仲良くなった方々が頻繁に来てくださるんですよ。お蔭で配信中に誰もいない状況がなかったことに本当に救われました。

―― 最近の配信はどうされてますか。

最近は空き時間に突発的に配信しています。いつやっても、いつものメンバーが来てくれるんです。配信の告知はIRIAMのアプリの通知だけだと心もとないと思い、Discordで交流サーバーを作り、そこで配信の告知をするようにしています。なるべく誰でも入れるようにIRIAMで☆1のファンバッジを取っていただいた方を永続的に招待しているんです。Discordはイベントや仕事の告知なんかにも使っています。毎日挨拶したりして交流が途切れないようにしています。

―― 配信内容のこだわりについてお伺いしていいですか

メインは雑談ですが、時々歌ったり、誰もが知ってるようなゲームを突発的にやったりします。ゲームって共通の話題作りにとても便利なんです。

―― 普段の雑談内容について聞きたいです。

大勢リスナーさんがいる際は特に、少数での内輪ネタにならないように気を付けています。折角入室下さった方に疎外感を感じてほしくないんです。誰もが、発言したいタイミングで気軽に発言できるような内容が多くなるように気を付けています。

―― そうしようと思った理由はありますか？

自分がリスナーとして遊びにいった際に、ついていけない話ばかりだと話題に参加し辛いだろうなと思うので、自分の枠ではなるべくそうならないようにしようと思っています。更に言うと、これは神経質だと思われてしまうかもですが、今喋ってるこの声質が相手に不快感を与えてないかな、なんて部分も気になったりします。

―― 細やかな気配りですね。

ありがとうございます。ただ、不快感を与えるのを極力避けようとする配信スタイルは諸刃の剣で、できないことも増えるんです。あくまで自分のスタイルを崩さず尖った配信で人気な枠も当然あって、そういう枠は、例えばリスナーを内輪ネタで積極的にイジったりすることもあるのですがそれでも賑わっていて、「僕は真似できない部分なので、すごい！」と感じてたりします。

―― イベントはどんな感じで参加されてますか？

だいぶゆるくやらせてもらっています。イベントに参加しているという前に、まずは「枠に初めて来て下さった方と仲良くなりたい」んですね。例えば、すごく仲が良くなれそうな方が来て下さっても、その方にイベントだからと初対面で急に有償ギフトを求めたら…枠にまた来辛くなるかもしれません。まずは気軽に来てもらえる枠にすることが大事だと考えています。

―― 細かい気配りをされているんですね。

うちの枠は、日常の暇な時間に一緒に時間を共有できる楽しい場にできたらと考えているので、それとは真反対の枠にならないように気を付けながらイベントは参加してます。イベント自体はしれっと何かしら参加していることが多いのですが、リスナーさんのご厚意でいつも取るのが比較的入手が簡単な背景などを取ることができています。すごくありがたいですね。

―― バナイベの思い出をお伺いしてもいいですか？

バナイベ（トップバナーイベント）は気合い入れてやっていましたね。リスナーさんに投げていただいたギフトの数に応じて、イラストの返礼品を用意したりしました。赤字覚悟でいいものを届けようと必死に準備しました。みんなの性癖を詰め込んだ自分の新しい立ち絵を描くという企画もやりました。白い髪を黒染めしたり、タトゥーが入ったり、アクセサリーを過剰に装着したりもしましたね。みんなの性癖を何十個も詰め込んだ新しいキャラクターが生まれて面白かったです。せっかくイラストが描けるのでイラストにまつわる企画をメインにやっていましたね。

―― 本当にめちゃくちゃ気合い入れてされてたんですね。

普段イベントをあまり頑張らない分、企画を詰め込みました。でも、なかなか順位が上がらなくて。特設ページへの掲載権が与えられる70位以内にギリギリ入らないくらいの順位をずっと這っていました。最終日に思いきって、一番大きなギフトで好きなイラストを一枚描きますという企画をしたら、最終日だけで5回ぐらい投げてもらえまして、お蔭様で33位まで順位を上げていただいたんです。その企画の情報を広く拡散してくださったリスナーさんもいて凄くありがたいなと思いました。

―― そうやって応援してくれるリスナーさんってありがたい存在ですよね。

本当にありがたいです。その情報拡散の結果、初めて枠に来てくださったリスナーさんに話を聞いてみたら、実はIRIAMを始める以前から知っている方だったんですよ。ライバーを始める前に立ち絵をデザインさせて頂いたとあるVtuberのリスナーさんで、そのときに知り合っていたのですが、最終日に応援に来てくださったんです。本当にびっくりしました。皆さんがどんなきっかけでIRIAMの僕を知って、枠に来てくださるのか…いつも興味津々です。

―― 普段のスケジュールを教えてください。

深夜の2時3時までは、本業のイラストの仕事をしていることが多くて、限界を感じたときに寝ています。昼過ぎに起きてまた活動を始めることが多いです。最近は22時ぐらいから配信することが多いです。22時を過ぎるとIRIAMでは未成年の方が配信できなくなるので、自分が配信できなくなってリスナーに来てくれる方もいらっしゃるので始めるには良い時間なのかなと思っています。

―― 配信頻度はどのくらいですか？

配信をしている時間は、月30～40時間くらいです。ただ一度の配信時間が偏ってまして、稀に22時ぐらいから朝の7～8時まで9時間以上ぶっ通しで続けることがあったりしますので、毎日１時間といった継続的な形ではないです。そんな際、ほぼ半日ずっと雑談に付き合ってくださる方もいらっしゃるんですよ。

―― お仕事は大体何時ぐらいからされてるんですか？ 休みの日は？

配信以外の時間ではほぼ全部仕事です。休日はなかなか作れなくて。仕事の方はリスナーさんからの依頼も含めて頂くこともあるのですが、企業からの依頼や、自社での突発的な業務など、様々な方からのご依頼がありまして、常時フル回転していないとこなせないんです。

―― すごいですね。OKITELはどんな形で利用されていますか？

先月から風邪で喉の調子が悪く、あまり配信ができていないのですが、そんな時に僕の声が聴ける貴重なツールとして役立っていると思います。特に、朝起こすボイス一つとっても、ランダムに声が出せるというシステムがすごいと思っていまして、優しく起こしたり、布団を剥がすシチュエーションにしたりと、複数収録しています。利用者もバリエーションがあった方がより面白いと思うんですよね。

―― OKITELを使っていて印象に残ったことはありますか？

サプライズ電話を入れたらすごく喜ばれました。普段かかってこない時間に急にかかってきたのが嬉しかったと。面白い機能で本当に良かったです。

―― OKITELでファンに提供したいことについて伺いたいです。

人の声を聴く頻度が低くて寂しいと感じる生活をされている方に、OKITELを通じて僕との生活感を体験してもらうことで、少しでも楽しいと感じてもらえたらと思っています。コンテンツも日々増やしていって、新鮮な体験を維持していけるようにしたいです。これは今閃いたアイデアですが、将来的に500個ぐらいランダムボイスを登録して、特定のボイスが聴けましたっていうリスナーさんにちょっとした返礼品を用意するとか、面白いかなと考えてます。

―― 他の配信活動と連動させるんですね。面白いです！

はい！他にも、例えばサプライズ電話で、新しく始めるコンテンツの告知をするのもいいかもしれないですね。登録し続けてくれてるファンの方にとっても、自分から情報収集しなくても告知で教えてくれることってメリットになるかなと思ったりはします。

―― 最後にリスナーさんに一言。

「化猫あるて」は、みなさまに素敵な目覚めをお約束します。ボイスも今後、バリエーションを増やしていくのでOKITELをどうぞよろしくお願いします。